伝産工房という会社名は創業当初、他社とは違う自分のオリジナルブランドの仏具を作って販売したい、という私の思いから名付けました。
しかし、当時は創業したての小さな企業ですから相手にされずその思いを断念した経緯があります。 |
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30年間紆余曲折しながら続けてまいりました。
ここまで続けてこれたのも自分の努力以上にお客様、仕入先、従業員など多くの方の支えがあっての事と感じております。
そのことを表すエピソードを一つご紹介したいと思います。 |
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私が独立してまだ数年という頃、四国地方の仏壇店を開拓する中で、あるお客様の所を訪問しました。それから通い続けるのですが、飲みに誘われるばかりで思うほどの受注には結びつきません。
3年間ほどその状態が続いたのですが、ある時突然受注が増えたのです。
その時言われた言葉が今でも忘れることができません。
「世間では"損して得取れ"とよく言うが、取るのは得ではなく徳である。3年間よく頑張ったな」と。
この人間は損得抜きにどれだけの徳を積めるのかと試していたのでしょうね。
その時に信用というものを得る難しさと、その信用がいかに大切かという事を改めて思い知りました。
そのことを常に念頭に置き仕事をしてきたことが、小さいながらもここまで会社を続けてこれた理由なのかもしれません。 |
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当社は今後神仏具卸売業という枠にとどまらずお仏具の修理サービスにも力を入れることで、直接お客様の声を聞きながらサービスを提供していきたいと考えております。
そして創業時目指していたオリジナル製品の販売にも着手する予定です。
これからますますお客様に信頼される企業を目指し邁進してまいりますのでどうぞご愛顧の程よろしくお願いいたします。 |